2008年7月8日火曜日

タンザニア旅行: 全体感想 + 旅のデータ

全体としての感想
やはり健康、治安に気を使わなければならないのは大変である。
だましてこようとする人もいるので、もの相場やものの仕組み(空港でのビザ取得や必要予防接種の種類、港税の金額など)を調べないとつけこまれることがあるので、事前準備も大切になる。アフリカでは騙されてボラれるだけならまだよいが、へたすると身に危険が降りかかってくる場所でもある。いつどこに行ってはいけないのか、という情報も集める必要がある。
実際、夜に街を歩くことができないとかいうのは結構なストレスである。アフリカのナイトライフに期待していく人は少ないと思うが、一日の活動時間が確実に少なくなってしまうし、心の余裕も失われるのは確かである。

予防接種のアレンジも大変である。黄熱病の予防接種は日本では高価だしかなり前の予約が必要。マラリア等の予防方法も事前検討して虫除けや予防薬を必要に応じ、適切なものを準備していかなければならない。

アフリカのサファリはかけがえのない体験であるし、街の雰囲気も分かってよかった。しかしが、色々と苦労していく甲斐があるか、という意味では万人にはお勧めできない。アフリカの自然にこだわらなければ、アジアの熱帯雨林の散策でも十分に楽しい。
たいした物やサービスがない割りには物価も安くないし、街歩きも特に固有の楽しさはあるとは感じられなかった。田舎の部族の暮らしなどを見に行くのはきっとかけがえのない体験だろうが、私自身、アフリカは心情が変わるまでもう行かないような気がする。
(といいつつ、サハラと南アフリカのホオジロザメ見学にはちょっと心惹かれる)

アジア人 in Africa
アジア人旅行者はこのたびを通じてほとんど見なかった。
遠いところまで時間とお金をかけてわざわざ苦労の多い旅をしに行く人も多くないだろうから、当然だろう。アジア旅行の方が断然楽で楽しいと思った。
ちなみに香港で人に「タンザニアに行った」というと、それがアフリカにあることをまず説明する必要が生じる。その後、「トラが街中でも歩いているの?」とか聴いてきたりする。よほど興味がなさそうである。

タンザニアで道を歩いているとすぐに人に「ジャパニー!」とか「チナ(China)!」とか「Korean? Japanese?」とか、ほとんど意味もなく呼ばれたり聴かれたりする。
西欧人がそんなことを言われているところを聴いたことがないのはアジア人が少ないからだけか? 親しみをこめての挨拶いるのかもしれないが、なんとなく馬鹿にされている印象も受けてしまう。
彼らは例えばアジアに行って道行く人に「アフリカン!」とか言われまくって嬉しいのだろうか・・・。

あと、アフリカを旅する西欧人の中でも「日本=物価が超高い国」のイメージが流通していることを再認識。他のアジア諸国に比べて、以上に。
ユーロ圏の人たちはしばらくの 円とユーロの為替の変動なんて気に留めたことがないのかもしれない。それに、日本旅行を具体的に検討した人は少なく、イメージで語っている人が多いと思う。

旅のデータ
(タンザニアの日本語情報はあまりないので、宿情報など流しておく)
10 sh(タンザニアシリング) ≒ 1円

★は5段階、コストパフォーマンスで評価。コストパフォーマンスという意味では、全体的に、アジアの途上国の安宿に比べて同じ質でも値段は2倍高い印象。

アルーシャ Arusha の 宿 (安宿メイン)
KILIMANJARO Guest House ★★★
水周りは共同。汚くはないが、夜は一階が、朝は全棟が水が出なかった。お湯は蛇口からでるだけでシャワーは水のみ。部屋は値段は 10000 SH(値段はすべて1部屋2人) に見合う内容(他の宿
との相対評価で。絶対評価ならアジアの途上国の方がよい)。

FRAMINGO hotel ★★★★
(見ただけ)
KILIMANJARO Guest House の裏側、道1〜2本西にある
きれいそうだし、個別シャワーつき 20000SH と安かったが、あいにく満員だった。

ARUSHA centre inn ★★
休めのツアーにも使われ、人気のようだが窓口の人の態度が悪い。
雨季には一泊一部屋20$だが、乾季には35$だった。値段交渉しようとすると「私にその権限がない」と言う。立ち去ろうとするとすぐに25$に下がった。よくもそんなに簡単に嘘が言えるものだ。しかし、部屋を見せてもらうととても狭く、値段に見合っていなかったのでやっぱりやめるというと「GO AWAY」と言われた。客にならなかったとしてもそうい
う言葉遣いは嫌な気持ちになる。

??? ★★★

結局サファリ後に泊まったところは名前忘れ(役に立たない・・・)。ARUSHA Centre inn
のすぐ近くで2階がレストランのそれなりにきちんとしたホテル。40000sh で朝食付き。外国人料金があるが、それほど違わないし、交渉によって現地人料金くらいに下がった。
朝ご飯の時間の前に出発するというと、ランチボックスをあげると言ってくれた。実際にきたのは朝ご飯だったけれど、この国では「やっておく」が期待通りにされた体験が乏しかったので少し感動した。
お湯もまっとうに熱いし、布団もほかほか。ただし、蚊帳は壊れている&洗面所の水溜から水が流れない問題あり。

ザンジバル島 Zanzibar island
ストーンタウン Stone town

MANCH LODGE VUGA ★★★
宿は色々とまわったが、結構コストに見合っている宿は少なかった。結局、たまたま通りかかった (一泊 28$朝食つき)に泊まることに。ここは、温水機が壊れていてお湯が出
なかったが、宿の人も親切でバルコニーや中庭があって気持ちよかった。

HEAVEN INN ★★★ (見ただけ)
$25 朝ご飯付き。まずまずそう。

Riverman Inn ★★ (見ただけ)
$25。そこそこ便利な場所にあるが、暗くてちょっと陰惨な感じがした。

ヌングイ Nungui
Amaan Bungalows ★★★★

オーシャンビュー: 90$ (オフシーズンということもあり$75に割引された)
シチュエーションにしてはコストパフォーマンスはよいと思う。各種ツアー、ダイビングアレンジ可能。水周り共用で20$くらいの部屋もあり、若い人たちでにぎわっていた。

ダル・エス・サラーム
Safari Inn ★★★★
$30 清潔。従業員もフレンドリーでよい感じ。

持ち物:
バックパック
<写真>
デジタル一眼レフ(SONY α300 + メモリ 4GB+2GB+1GB + レンズ*2 17-50mm F2.8 &
100-300mm F4.5-5.6 + 充電器)
コンパクトデジカメ(Fuji F100Fd + メモリ8GB + マリンパック + 充電器)
コンセントプラグ+形状変換機(BF型)、ミニ三脚、レンズクリーナー
<服>
タオル、服(長ズボン*2、下着3日分、トレーナー、長袖シャツ、帽子、サングラス、ひも、洗剤
<海>
ビーチサンダル、水着 + ラッシュガード、水中眼鏡、ダイビングライセンスカード
<洗面 薬>
歯ブラシ、石鹸、日焼け止め、シャンプー、髭剃り、蚊取り線香、マラリア予防薬(ドキシサイクリン)、下痢止め、虫除け(DEET 19%)、虫刺され(風油精)
<便利>
暇つぶし本*n、ガイドブック*1、ヘッドライト、超ミニライト、ウェットティッシュ、WZERO3AdvancedES+充電器、腕時計(ダイブコンピュータ SUNTO MOSQUITO)、ミニリュック、携帯マクラ
<貴重品>
現金2200USD+α、クレジットカード(VISA)、HSBCバンクカード、パスポート、香港住民IDカード、証明写真*2、

持ってゆけばよかったもの
リップクリーム
防寒具
双眼鏡
消毒薬





4 件のコメント:

sds さんのコメント...

はじめまして、sdsと申します。現在大学三年生です。
タンザニア旅行記読ませていただきました、ありがとうございます!

私は、現在自分のゼミでの卒業研究とアフリカへの好奇心から、タンザニアへ旅行しよう、と考えています。

費用などは何とかしよう、と思うのですが気になるのはやはり治安です。
タンザニア旅行するうえで、何か留意すべきことはありますでしょうか?外務省のホームページはチェックしました。

tosh さんのコメント...

sdsさんはじめまして。
コメントありがとうございます。

タンザニアは他のアフリカの多くの国に比べると治安がよいです。
ですが、夜や一人の行動を極力避けるといったところは徹底したほうがよいでしょう。

後は、黄熱病の予防接種などは健康上の理由以外にも受けておいたほうがよいでしょう。
本当は必要なかったとしても、"本物の"警察たちが証明書を見せろ、なければ賄賂を、的な展開になりかねないので。
この旅行記で書いていたようなことを注意すれば、およそ大丈夫だと思いますが、油断は禁物です。アジア人だし旅行者だし・・・とかで気を許さないほうがよいと思います。
(私はこの後のインド旅行で油断して睡眠薬強盗にやられました)
http://toshvel.blogspot.com/2008/12/in.html

アフリカはアフリカでしか体験できない世界が待っています。
気をつけて楽しんで/よい研究をしてきてくださいね!

チャバラ さんのコメント...

今週末にタンザニア旅行に行くチャバラと申します。読ませていただいたtoshさんの旅行記は、私の旅先とも似ており、大変参考になりました。
黄熱病の予防接種はまだ受けていないのですが、だるくなったり腰や背中が痛くなるのであれば、またタンザニア本土からザンジバルにイエローカード無しで入国できるのであれば、止めておこうかと考えています。

tosh さんのコメント...

チャバラ様

メッセージありがとうございます。
そうですね、個人的な所感では、出発直前の予防接種はお勧めしません。
が、イエローカードの必要の有無は最新情報を確認してくださいね。
よい旅を!