2008年7月7日月曜日

タンザニア旅行: ザンジバル島〜帰国

6/27 続き
ザンジバルへ
フェリーは出発が遅れ、到着時には日暮れ。懸念されていたイエローカード(黄熱病予防接種の接種照明)の提示は求められなかった。よかった。
腰が痛いのもあり、宿に迎え(40$)を頼んでおいて正解だった。シートに横になって揺られること一時間以上、ようやく島の北端に位置するヌングイに到着。島の大きさが分かる。結構大きい。

ヌングイではリゾート地なので、安宿はやめてシービューの部屋に。部屋はシンプルであるが、海の上の低い崖から張り出したバルコニーからは海が間近に眺められ、背中の療養にはよさそうであった。

現地は赤道近いのになぜか気温はそれほど高くない。モンスーンの影響で絶え間なく強めの風が吹いており、長袖でちょうどよい。海は綺麗ながら、寒いためにリゾート気分が盛り上がらない(冬にエジプトのリゾート、ダハブで凍えたことを思い出す)。その日は宿付属のレストランでシーフード(さすがにおいしい)を食べて早々に眠ることに。楽しみだったダイビングはもうできそうにないが、回復具合ではスノーケリングくらいはと願いつつ。

6/28
スノーケル
翌朝は嬉しいことに背中の痛みはかなりましになっていた。これなら潜らないスノーケリングくらいはできそうだ、と申し込む。これは20$でランチ付き、ダイビングポイントとしても名高い北東の離れ小島 ムネンバ アトールまで
帆船で2時間近くかけてゆくというものだった。なんせモーターの力はあまり使わないので時間がかかる。1日掛かりのツアーながら、スノーケルの時間はたったの 30 分程度だった。これはそれほど楽しく
なかった(透明度は悪くなかったが、水深がそこそこあって魚や珊瑚が遠かったし、深い割に大物はいなかった)のと、なにより寒かったため、すぐにみんなあがってきてしまったためだ。ほとんど、クルーズツアーだった。

このツアーで島のビーチで食べたランチは、今回の旅のベストご飯だった。マグロ一本を銀紙で包み、ソースと炭火で焼いただけだが、そのソース(クミン+しょうが+にんにく+こしょう+塩+ライム)のうまいこと!絶対家で真似してやろうと誓ったのだった。

6/29 ストーンタウン(ザンジバルタウン)徘徊
次の日は、宿の前のビーチへ。
ザンジバル島のビーチはその美しさで有名であり、楽しみにしていた。白くてとても細かい砂が綺麗である。水については、この季節のヌングイは風は強く波もあるため、砂が舞って透明度は下がっていたが、もともとは綺麗そうである。世界的に見ても絵になるビーチの一つであるのは確かだと思った。
砂が舞っているところを避けて、地元猟師がカヌーで漁をしている沖まで泳いでみようと繰り出すが、大小のクラゲが多く漂っていて危険なのですぐにやめた。ダイビングも不能な今、ここでできることもあまりないので、ストーンタウンまで出ることにした。
街までは乗り合いバス(軽トラックの後ろにベンチがあるだけ)で 1.5 時間2000SH。かなりの人数が乗り込むので身動き不能でお尻が痛む。しかし、背中も道中、特に問題ないくらいに回復していた。幸い体臭のすごい人も少なかった。
街にでると、先ほどと打って変わって暑い。ここに来て海が恋しくなるほどに。そして、宿の客引き一人がずーっとつきまとってうざかった。この人は宿からコミッションをもらいたいようで、昼食挟んでの宿探しに1時間以上つけまわしてきた。色々冷たいことを言ったのになかなかの根性で、何か根気のいる系の仕事をきちんと持てればいい働きができるのではと思ってしまった。

ストーンタウンはまさに迷路で、道しるべもないのでガイドブックの地図があっても目的地に向かうのは困難を極める。ベネチアやイスラエル旧市街を彷彿とさせる。が、色々な店があるわけでも街並みが特に美しいわけでもなく、徘徊するのはさして面白くない。途中汚水が道を流れて異臭を発していたりということもあった。

ガイドブックの情報が古く、地図が詳細でなかったこともあり、宿探しにはすこぶる時間がかかった。ザンジバル島の宿は若干高い。一つの理由はこの島の自治政府が、宿泊客一人当たりに一律 5$の税を課しているから
だ。一律課金は安宿経営にはつらかろう。

荷物を置いて街を散歩。奴隷貿易の拠点だった場所や博物館(驚嘆の家 = HOUSE OF WONDER という名前が付いていたりするが大層なものではない)などをまわる。たいして面白くない。
ザンジバルは本土に比べると治安がよいとされているが、迷路のような暗い道を夜に動くのはあまり気持ちよくなかったので、暗くなる前に食事を終えて宿に戻る。宿では大きなヤモリが音を立てていた。

6/30 時間を潰しのツアー&帰国
飛行機の時刻は 16:20。それまで時間を潰す術がなかったので、スパイスツアーなるものに参加した(15$)。午前はスパイス&フルーツ畑を見学、午後はビーチに行ったりちょっと遠出、というツアー。時間の都合、前半のみ参加してランチ後に離脱してバスで宿に戻った。ツアー参加者には昨日街を徘徊している時に見かけた人も何人かおり、この街でのやることの少なさを物語っていた(?)

こしょうは枝もスパイシーだとか、バニラの身は枯れないと色が出ないとか、色々なことを体験できて、スパイス畑見学はなかなか面白かった。集落によって食べた現地のランチも大変おいしかった。

町中心部から空港までは15分 9$。
エチオピア航空のカウンタは屋外にあり、航空券も手書き。待合室も暑いしと、設備は悪いのに、空港使用料は 30$と、殿様商売だった。

帰りは
ザンジバル → ダルエスサラーム 20分 + 1時間機内待ち
→ アディス・アベバ(エチオピア) 3時間 + 4時間空港待ち
→ バンコク 8.5時間 + 1時間機内待ち
→ 香港 3時間

というまた24時間コースであったが、よくなってきた腰痛の悪化が心配されたので、ビジネスクラスへのアップグレードの値段を聞いてみた。すると、300 $と意外に安いので、あげてもらうことに(なぜ
かクレジットカードは 350$ 引かれていたが)。
まあ、300$ が安いかというとそうではないが、健康には換えられない。それに、空港でのラウンジ生活をあわせて、17時間3食ビジネス扱いで過ごすことができたのは非常に快適で、価値は十分にあったと思った。機体が古いのでオンデマンドビデオが見られたりとかフラットシート装備とかではなかったけれど、それでも疲れもあまりないまま香港に戻り、時差ボケもあまりなかった。

香港の都会が懐かしい。
安心しすぎて、エアポートバスに財布を置き忘れるという失態を犯すも、現金も抜かれずに保管されていた。治安のよい国万歳!

※ 実は出かけ際に燃えるごみ+生ごみを捨て忘れるという失態も犯しており、香港の湿度と温度で家中が青くなっている夢に悩まされたが、家に帰ってみると何事もなく、においすら感じないほどだった。時間がたちすぎたのがよかったのか?!

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