2008年7月3日木曜日

タンザニア旅行:準備編

妻が香港で長期休暇を取れる最後のチャンス。旅行に行くしかない。

目的地はとても行きたかったAfrican アフリカ。体力があるうちに行っておかねば。
サファリ&美しいビーチ天国のタンザニア。
旅程は6/19-7/1

Air チケットを買ったのは出発一ヶ月ほど前。
ケニア航空が 香港→ケニアの直行便を持ち、かつ再安なのだが、売り切れていたのでしょうがなくエチオピア航空を取る。


これが、香港からだと日本からよりずっと早くいけるという期待を裏切る乗り継ぎで
香港→バンコク→エチオピア(5時間待ち)→ケニア→タンザニア
家から最初の目的の街、アルーシャまでは24時間超の旅路である。

ちなみに費用は全込み8700HKD。日本からより少しは安いだろうか。
(1HKD≒13.8円)

6/17(火)
アフリカ各国ではビザの取得方法、予防接種の義務の有無が流動的。

ネットで探した情報では
・ ビザは空港で取得可能
・ 黄熱病の予防接種照明は不要


とあったので、USD の現金を作っておく以外に何も対策をしていなかった。
が、出発二日前になってなんなのだが念のため香港のタンザニア大使館的なところに電話をしてみた。
しかし、その人は「ビザの事前取得が必要で黄熱病予防接種照明がないとビザが取れない」とのこと。

本当か?と問い詰めると、「実はよく知らない」と言われた。
タンザニアという国の存在を知らない人が多い香港なので、旅行に行く人も少ないのだろうが、一番問い合わせが来そうな情報を知らないなんてなんとも役割を果たしていない・・・。

なので、確かな情報は誰が知っているのか尋ねて紹介された病院?に電話をしてみる。
そこからの情報では「黄熱病の予防接種が必要」。費用は 1000HKD(実際は200HKDだった)マラリア予防薬も接種時に買えるというので、診察の予約をした。
薬は、100-1700HKD(実際は 100-1030HKDだった)で、医師と相談の上タイプを決めろとのこと。

とはいえ、出国前日に予防接種を受けていても 10日間は有効にならないのでもう入国には間に合わない。

確認しようと日本のタンザニア大使館に電話をしてみた。
すると、やはり
・ ビザは(国際)空港で取得可能
・ 黄熱病の予防接種照明は不要

(香港発、エチオピアトランジットでも大丈夫)

現地空港でもめたくないので、文章(メール)でその返信をもらった。

6/18(水)

病院: Travel Health Service, Department of Health
Sham Shui Po 1/F. Cheung Sha Wan
Government Offices, 303 Cheung Sha Wan Road,
Sham Shui Po, Kowloon. 2728 0781 9:00 am - 7:00 pm

で診察。
この日の予約は朝の1単位しか空いていなかったが、行くと患者は終始一人で混む様子なし。

お医者さんから色々と情報をもらった。

・ 黄熱病予防摂取

1. 入国に必須
2. 10日後に有効になるといっても接種したほうがよい

→ 5日目くらいには予防効果がではじめるため。なぜなら発症後の対処法はなく、5割くらい死ぬ。
→ お医者さんはブラジルで去年40人発症して半分死んだと脅したけれど、人口比を考えるととっても少なく感じる(ちなみにマラリアでは1年で世界で200万人死んでいる←これは適切な治療が受けられていないからだが)。

3. 費用は200HKD (診察料が315HKDで、通常医療の8倍ほど)
日本ではごく限られた場所で8000円〜の値段で受けられる

4. 5-10日目くらいに副作用がでるかも(熱や筋肉痛など)
→ ネットで調べたところ、死亡例もあるらしい
5. 24hアルコールは飲めない。他の行動制限はなし

お医者さんの情熱に負けて、結局、受けてしまった。
しかし、
a) 副作用がある
b) 到着後最初にやろうとしているサファリ(これが一番リスキーな地域)時はほとんど効果ない
c) 入国時に接種照明はまだ有効でない
d) 発症率それほど高くない

ことを考えると、蚊対策を頑張れば OK だったかなと思う。

やるならもっと早く受ければよかった。

・ マラリア予防

直前から飲み始めて有効なものは2種。

1 副作用の低いニュータイプの薬 Atovaquione+Proguanil hydrochloride
1030HKD
副作用発生率 3%
帰国後も7日飲む

2 伝統的薬 Doxycycline ドキシサイクリン
100HKD(41 tablets)
予防率95%
副作用の吐き気、下痢など 発生率10%。
出発1日前から帰国後4週間(!)まで飲み続ける。

値段が違いすぎるので後者にしておいた。

あと、DEET が20%-35% 含まれる虫除け(Insect Repellent)を常につけておくように、との指示。(ちなみに日本製品では最高で 12%。先日オーストラリアで購入したRID Tropical Strengthが19%だったのでこれで行くことに)
確認すべき化学成分つきのメモもくれた。アレルギーがある場合は服につけるタイプの
PermethrinEtofenprox を使えということ。それぞれどこで買えるかまで教えてくれてアレルギーテストもしてくれ、とても親切だった。

予防接種を受けて15分待つ。異常がないことを確認して終了。

妻は接種を受けなかったが、その後に日本の
外務省のページ見ると
http://www.anzen.mofa.go.jp/info/info4_S.asp?id=111
>黄熱病汚染国を経由してタンザニアに入国する場合、また本土を経由してザンジバル島に向かう場合には必要となります。

とある。
ザンジバル等は自治区で、パスポートコントロールがあるのだ。
これもタンザニア大使館に再度、確認を取る。やはり本土経由で島に入ってもイエローカードは不要との事。
ちょっと不安も残るので、大使館からまたメールをもらって、PDAに証拠として入れて運ぶことにした。


なんだかどたばたしてしまったが、やはりアフリカ旅行は大変。
各種伝染病の分布地域を見ながら日本は平和だなと実感したのであった。
(ちなみに香港は亜熱帯なので、デング熱とかもあるにはある)

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