2008年9月30日火曜日

メナド ダイビングクルーズ: ダイビング

レンベ Lembeh でのダイビング

基本的に本船は固定位置、ボートでポイントまで向う。
最初はレンベ海峡でのダイビング。ここは完全に小物狙いで、ここにしかいない珍しい生物がたくさんいることで知られた場所。実際にそのとおりで、葉っぱみたいな魚やら妙な色のウミウシやら歩く魚など、妙な生物がたくさんいた。写真家にはたまらないだろう。ただ、写真好きが集まるといい被写体がいた場合の撮影場所の奪い合いで大変である。我々のパーティーにも一人、独占的な人がいて他の人は少し困っていた。

外洋に面していないのもあり、海峡の内部は透明度は 10m 以下であることが多かった。撮影に熱中しているとすぐにはぐれる。私達のダイブマスターの一人はかまわず進んでゆくタイプ。一度は捜索をあきらめて1人で浮上してボートに戻ったりした。

1ダイブはとても長く、だいたい60分以上。浅場が多いと80分というのもあった。
また、ナイトダイブでも容赦なく、最深 28m、60分のナイトダイビングなんてものもあった(これは、酒気帯びだったらしいダイブマスターの暴走)。流れがほとんどなかったからよかったものの、あったらこの深さはちょっと不安。

レンベは、人々の生活の場の近くでダイビングをするということもあり、ゴミが多い。これほどゴミの多いダイブサイトは他に見たことはない。船員もタバコとかを海に捨てまくっているし、せっかくの観光資源でもあるのに、あまり環境保護とかは考えていないようだったのは残念。水がまだ汚くはなっていないのでよいが、将来は長くないかもしれない。

レンベの奇妙な生物の数々に最初は心が躍ったが、それにも慣れて2日(6ダイブ)で飽きた。大物もみたい。
3日目は外洋に面して大物の期待できるバンカまで移動する予定だったのだが、悲しいことに本船が故障して動かない。3日目のレンベはもういいよという感じだったが、初めて天気が良かったせいで浅場の珊瑚が綺麗に見ることができて、それはそれで気持ちよかった。

船が動かない!

しかし、その日の夜に衝撃の事実が判明。
なぜか"石油がない"という理由で、メナドの花形、ブナケン島周辺には行かないことになった。なぜ?なぜ?街にはすぐにいける距離なのに訳が分からない・・・。
結局、バンガ島に行ったのも1日だけで5日間レンベに定住するという、ほとんどクルーズ船に乗る意味のない生活だった。
(文句を言おうとした船長はクルーズ中に消えてしまったので、後で代理店経由でクレームを出した。「状況確認します」と言われた後、何も無く3週間経過。)

1日だけ日帰りで行ったバンガ島は、周囲に人の気配のあまりない秘境的な状況がよかった。
ただし、大きな魚が見れるよ、と言われていたものの3ダイブで見たのはマグロのみ。それでもレンベにはなかったドロップオフや魚の群れを見ることができてリフレッシュされた。

他の乗客はシンガポールとの直行便のスケジュール上、1日早く帰ってしまい、最後の1日はゲストは私一人になった。それでも船員は親切で、泳ぎたいと言えばスノーケルに連れて行ってくれ、メガネザルに興味があると言えば動物園に連れて行ってくれた。また、乗員の実家でお茶と過去に見たことの無いおいしいフルーツをごちそうになったり、お土産を買うのにつきあってくれた。

船長以外の人はとてもいい人たちばかりであった。


歩く魚1
snakeウツボとエビダンス

葉っぱのような魚
歩くスコーピオンフィッシュ

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