2008年9月17日水曜日

メナド ダイビングクルーズ: 船上生活

メナドへ

翌朝、ホテルのシャトルバスで空港へ。Lion Air というローカル航空会社(ネットでチケットが買えたりする分ガルーダより近代的かもしれない)で買ったメナドとの往復チケット。帰りはできるだけ遅い時間の便で帰りたかったのだが、ネット上では一つ前の時間のチケットの2倍以上の値段だったので買わなかった。しかし、物は試し。オフィスで聴いてみると「一回だけなら変えられるよ」とのことで、あっさり無料で時間を変えてもらえた。これで一本は余計に潜れそうだ。

ジャカルタからメナドには乗り継ぎあるので5時間くらいかかる。シンガポールから3時間というのを考えると、香港から行くメリットは完全に消えてしまった感じである。
ライオンエアーは、ご飯なし、スナックと飲み物は有料、音楽どころかリクライニングすらないという、格安度が前面に押し出されていた。この時世、インドネシア国内便だとしても諸経費入れて海外から(インドネシアの国内便は国内で買うと随分安い)25000円で買えればまあ安い。席はほぼ満席。ちなみにガソリンは1リットルまだ70円程度と日本の半額以下。さすが資源国?

スラウェシ島の自然や色にバリエーションの多い田んぼやら、トロピカルな島々を見たりして、目的地に。そこから車で1.5時間くらいかけてレンベへ。田舎の港町へ行き、香港出発から26時間。長い旅を終えてようやくクルーズ船に乗る。

他の乗客は男性4人。アメリカ在住のバングラディッシュ人、シンガポール人(マレー系)、フランス人、オーストラリア人と多彩、でも皆シンガポールに滞在している人たちだった。
シンガポールからは直行便があることもあり、ゲストはシンガポール人の割合が多いと船員も言っていた。日本からも(そして香港からも)、シンガポール乗継が普通。ちなみに日本人はほとんどこのクルーズには来ないそうな。日本人ガイドがいるところが各所にあってそちらに取られるし、このツアーは日本から行くと木〜金+乗り継ぎで1〜2泊と、一週間以上休まなければならないので、日本の会社員にはちょっとつらそうだ。

船に着いた瞬間、先に到着したメンバーとダイビング開始。
普通ある誓約書を書いたりライセンスカードのチェックという儀式もなし。いいのか?!

ストイックな船上生活

このクルーズ(My Aurora マイ・オーロラ号)は 6泊7日 1日4ダイブで 760USD と格安。
しかし船は古いし狭い。設備等、モルディブやトゥバタハでのクルーズ船とは違い、やはり値段相応。部屋も狭い。二段ベッド以外は1畳もないくらいで、3人分の枕があったが3人で泊まったら殺し合いが発生するだろう。あと、発電装置の振動と音がかなり伝わってくるのも慣れるまでは気になった。かつ、軽く排気ガス、トイレ、埃の匂いが順番にやってくる。何より嫌だったのは、ベッドに虫がいて痒くて眠れない夜が度々あったこと。
乗組員は「ゴキブリが出るから日本人女性はこのクルーズは無理だね」と言っていたが、それだけではあるまい。個室の引き戸も鍵がかからないし相当隙間が空いているのでプライバシーもくそもない。浄水設備もないのでシャンプー等の使用も自粛。ここで7日生活するのは結構ストイックだ。

しかし、ローカルの乗組員には個室はなく、夜は食堂のベンチでごろ寝とかであることを考えると贅沢な話だ。イタリア人の船長のみが客室に寝泊りしているのだが、従業員はそれを快く思っていないようだった。

困った船長

その船長はひどい人物で、乗組員は彼をは相当に嫌っていた。言い分は「船では何もせずに、現地でガールフレンドをたくさん作っては船に連れ込んで、彼女と寝ているか眠っているかしかしない」。実際そうで、二日目途中まで私は、彼をダイビングをしない慣れた客だと思っていたし、なんで船に乗組員でもなく乗客でもない女性が乗り込んでいるのか不思議に思っていた。これは乗組員はやる気をそがれよう。
なんだか気まぐれで船を降りていなくなってしまうし、困った人である。

しかし、船長はもうこの事業をやめることにこのクルーズ中に決まったようである。今回、客として来ていたシンガポール人のこのボートを船長から買い取って、改修して新たにビジネスを仕切りなおすことになったのだった。乗員たちはちょっと嬉しようだった。

食事

クルーズ中のご飯はおいしかった。ダイビング中に射止めたり猟師から買ったりした魚をすぐさばいてココナツの皮を炭代わりにして焼いて食べたりした。イカの刺身やナポレオンの子供、ハタ、タイ、トロピカルな色のパイロットフィッシュなど色々食べたがどれもおいしく、香港で満たされていなかった新鮮でおいしい魚をたらふく、欲が満たされた。
まあしかし、それ以外は本当にシンプルなご飯。食事準備にほとんどお金がかかっていないというのもツアーの安さの秘訣かもしれない。

ダイバーに怒られそうだが、ナポレオンフィッシュはおいしかった。そしてその骨は青かった。

他の客はお酒を飲むのが好きで、夜中まで飲みすぎて、朝1(下手すると午前中一杯)のダイビングをスキップしていたりした。私は今回は減圧症リスクを少しでも減らすためにお酒を飲まないことにしていたし、ゲストが男性だけゆえシモに走りすぎてつまらないのもあり、それほど付き合わず、健康的に過ごした。

0 件のコメント: