2008年4月14日月曜日

トゥバタハリーフ ダイブクルーズ フィリピン パラワン

写真集

トゥバタハリーフ行ってきました。

フィリピン最後の秘境と呼ばれるスル海のトゥバタハリーフ。
夜に船が出発して船で一晩航海してようやく到着。
リーフの周りは360度海。

今回ここに来た理由の一つは、香港に現在いるから。
香港発だと日本発と違ってマニラでの一泊が不要で同日着ができるのだ。
玄関になるのはフィリピン第2の都市(プエルトプリンセサ)だったので当然直行便があると思っていたのだが、どうもこの都市は国際空港を持っていないようで乗り継ぎ画必要だった。

同じく香港発のツアーで来た人たちは、マニラで一泊していた。フィリピン航空の信用度合いから行くと、乗り継ぎ時間が3時間というのは不十分だからそれで適切というのが彼らの解釈だったが、同一航空会社にすることで値段を下げるためかもしれない(同日乗り継ぎはフィリピン航空→エア・フィリピンの乗り継ぎだった)。
私は時間は十分と判断して個人手配したのだが、遅れやプロセスの遅さで、思ったほど余裕の乗り継ぎではなかったのは確かだった。

ちなみにツアー料金は 12500 HKD(当時16万円ちょい) ほどで、私が個人で予約したクルーズ only とほぼ同料金。飛行機代とマニラ泊がついているので、ツアーの方が断然お徳であった。

私は、同日乗り継ぎで夕方着になるデメリットをしかし知らなかった。
他の乗客は全員午前に到着し、昼ごはん〜説明〜チェックダイブ〜皆でお買い物 という一連の行動をしていた。
私はそれらをふっとばして夜からの合流になるので、かなり乗り遅れ感が発生するし、チェックダイビングを通しての機材チェックなどせずにいきなり陸から遠く離れたところで第一ダイビングを行うのもよろしくない。私も一泊してくればよかった。そして、それだったら日本発でもほとんど同じだった。

今回は(も)一人での参加だったので、日本人か英語がしゃべれる人で特に個人で来ている誰かと仲良くしようと思っていたのだが、自分が到着した地点では中国語をしゃべる団体客で占拠されていた。
もし乗客が彼らだけだったらこの一週間弱、どうして生きていきましょうかと暗い気持ちになっていたところ、他の人たちも買い物から帰ってきてほっとした。

アジアでダイビングすればたいてい日本人が一人はいるのだが、今回は19人のゲストがいて私一人という状況だった。個人で来ていたのも一人。内訳は
イギリス*2 香港*3 フィリピン*4 台湾*10

特に香港から来ていた3人組(姉妹と姉の夫という構成)、仲良くしてくれて大変助かった。全員カナダに長く住んでいて広東語と英語とどちらもストレスなくしゃべることができたというのと、そのうちの2人が妻と同じ会社で働いているということで親近感も沸いたのも幸運だった。

台湾グループ以外の人たちはみな英語を仕事で使っているような人ばかりで(ダイビングに来れるようなお金を稼ぐ人は金持ち国を相手にしているとか、高い教育を受けているとかいうことか)、とても英語が堪能。そんな中での雑談は厳しいけれど、英会話の練習にもなってよかったかも。

日本人のガイドもいたが、このクルーズには今シーズンからの合流ということもあって、各種の説明はイギリス人のガイドが英語でしてくれた。結局日本人のガイドは初日は同じボートで潜ったが、その後は別のボートのガイドにまわり、船でもあまりしゃべる機会がなかった。

クルーズは一日5ダイブ*4日のハードスケジュール。
パスはもちろんありだけれど、自分のチームはみなほとんどフル参加。
モルディブのクルーズではナイトダイブは流れがあったりゲストが飲んでるほうが楽しい派ばかりで流れ続けて1回もやらなかったのに、こちらは結構まじだった。
私も当然フル参加。

さて、本題のダイビングであるが、結論的には少々期待外れということで参加者の意見は一致していたように見えた。
透明度はよかったし珊瑚も破壊された跡も見えるけれど、それでも相当に綺麗。サメ(ホワイトチップ限定)、カメ、マグロ、ナポレオンの類はたくさんいたし、平均的なダイビングサイトより上であることは間違いない。
しかし、期間限定でクルーズでしか潜れない隔絶された世界遺産の海 という肩書きからはもっと多くを望んでしまう。魚影もシパダンやパラオの方が上であった。今回がはずれたのかもしれないが、今期はジンベイザメも一度も出ていないというし、何かが変わってしまったのかもしれない。
リピーターも多かったが、口をそろえて数年前に比べて落ちたと行っていた。魚の種類も数も大きさも落ち、珊瑚も少なくなったと。珊瑚は海水の温暖化により死滅しているようである。


大物と言えば私たちのチーム(全3チーム)は、スノーケルで子供のマンタを1回見たくらいか。透明度のよい場所でマンタを見ることはあまりできないので、よい体験であった。
他のチームはダイビング中にも何度かマンタに遭遇していた。私のみ、船の周りを泳いでいたときにも遭遇した。

マクロは少なめ。そしてあまりチームで興味を持っている人もいなかったので探す機会もなかった。

イルカの大きな群れを母船からと、ダイビングに向かうボートで見たが潜ったら遠くに行ってしまって会えず残念。



流れは結構速くなる。母船の周囲など、スノーケリングをするのが危険なくらい流れていることが多かった。
ナイトダイブで流れまくってドリフトダイブをせざるをえない状況になって、ダイビングを中止したこともあった。
ただ、基本的にダイビングは流れの強いところは外して潜るようにしているようで、ダイビング中はたまにしか強い流れには遭遇せず。流れに逆らって泳ぐシチュエーションもなく、水面集合後の沈降も毎回問題なくできたし、モルディブ(私が行ったのはまだましな雨季)に比べれば随分楽だった。
(香港人の友人はモルディブで流されて8時間漂流するはめになったとかいう話を聞いた)
ただ、流れのあるところの方が魚が多く、回遊魚を見るチャンスが増えるし、流れに乗れば泳がなくてよくて楽なので、もうちょっと流れにチャレンジしたかった気もした。これは経験の浅いダイバーもいたのでしょうがない。

クルーズは一日5ダイブ*4日のハードスケジュール。
パスはもちろんありだけれど、自分のチームはみなほとんどフル参加。
モルディブのクルーズではナイトダイブは流れがあったりゲストが飲んでるほうが楽しい派ばかりで流れ続けて1回もやらなかったのに、こちらは結構まじだった。
私も当然フル参加した。昼寝など取りながらやれば意外とできるものだ。

<続く>

0 件のコメント: